吉川ビジネスシステムズ【YBS】

電子書籍のいまを知るA

前回は日本の電子書籍市場の構造や現状(端末・配信サイト・市場規模)についてお伝えしました。 今号では、国内外の電子書籍産業の現状についてレポートします。

日本

書籍市場のうち、電子書籍市場が占める割合は約7%(2010)。 1つの企業が配信プラットフォームから機器(端末)までを手掛けるアメリカと異なり、 機器メーカー・通信キャリア・印刷会社・書店・インターネットサービス提供事業者などが連携し、 サービスを提供する構造となっています。 携帯電話向けの電子コミック市場の割合が非常に高いのも特徴です。

アメリカ

書籍市場のうち電子書籍市場が占める割合は約15%(2010)であり、非常に活発です。 書店の数が少なく、紙の本を買い求めるのが非常に手間であることが流行の背景にあるようです。 アップル社やアマゾン社のように、端末から配信サイトまでを1つの企業で管理する 「垂直統合型」の構造を持つ企業が多いのが特徴です。

韓国

書籍市場のうち、電子書籍市場が占める割合は約1.3%。 国内各社で端末が発売されており、今後は配信プラットフォームでのコンテンツの拡充が求められます。 韓国の出版市場には教育系出版物の割合が多く、 電子書籍でも教育系コンテンツの充実が産業活発化のカギを握っています。

ヨーロッパ

国にもよりますが、書籍市場のうち電子書籍市場が占める割合は1〜3%。 アメリカのアマゾン社やアップル社の欧州市場進出に対抗し、 出版社主導で電子書籍産業が牽引されている点が特徴です。

中国

書籍市場のうち、電子書籍市場が占める割合は約1%。 現在は携帯電話を用いた利用が活発です。 今後は国家による農村への家電普及政策などによって電子書籍読者が爆発的に増えることが予想されています。

インド

国内向け電子書籍市場は小さいですが、国外向けの 電子書籍編集サービスのアウトソーシングが活発になってきています。 国家主導で安価な端末の開発にも着手しています。国内に書店の数が少なく、 また多くの言語が用いられるインドでは自国ブランドの端末を有効活用できるシーンが 多くあると考えられているためです。

「電子書籍のいまを知る」目次
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■参考・出展
中国の電子書籍市場調査(日本貿易振興機構/ジェトロ)」/ 「電子書籍の各国の動向(日本印刷産業連合会)」/WIRED VISON/楽天リサーチ/ 株式会社パピレス/INTERNET WATCH/週刊アスキー/Association of American Publishers/ 韓国出版研究所
【記載:2012.10 玉置智法】



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