万が一に備えよう

毎日暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしですか? 夏バテに見舞われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
夏バテといえば、実はパソコンもこの季節が大の苦手。実際、梅雨から秋の長雨の季節にかけては、冬に比べて故障が多いそうです。(湿気のせいでしょうか……)
悲しいかな、故障はある日突然やってきます。
保証期間中のものや保守に入っているものならハード部分の修理はできますが、OS(Windows等)・各種ソフト(EXCELやWORD、その他PCOM等)・自分で作った大事なデータ等は全部消失……。泣くに泣けないお客様の声を我々もよく耳にします。
故障は本当に困りものですが、万が一に備えてバックアップをとっておけば、いざというときの痛手は少なくてすみます。皆様も今すぐ、いかがですか?

バックアップとは? ●
自分で作ったデータやメールのアドレス帳など、大事なデータの複製を原本とは別の媒体に保管しておくことをいいます。「マイコンピュータ」や「エクスプローラ」を使い、データをコピーするのが一般的です。(コピー方法は割愛いたします)

どこにバックアップする?●
フロッピーディスク(FD)      容量 1.44MB
長所 最も一般的な媒体。EXCELやWORDなどの比較的ファイルサイズの小さいものを、手軽にバックアップしておくのに向いています。
短所 容量が少ないので大量のデータ、一つのファイルサイズが大きいデータのバックアップには不向き。コピースピードも遅い。
サーバー(ファイルサーバー)       容量 ------
長所 比較的大容量のデータに対応できる。(数MB〜数百MB)コピースピードも速い。
短所 ネットワークが構築されていないと運用できない。
注意 運用についてはネットワーク管理者とご相談ください。
MO       容量   128MB 〜 1300MB程度
CD-R(CD-RW)     容量   65MB程度
長所 媒体の持ち運びができ、容量も大きく、スピードも速いので、バックアップには最も適した媒体かもしれません。
短所 専用のハードウェアが必要です。CD-Rは媒体への書き込みは1回しかできません。

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参考までに・・・・・・・]
ハードウェアドライブが2つ以上(C:とD:など)に分かれている場合、データファイルはCドライブ以外に保存しておいた方がいいかもしれません。Windowsのシステムそのものに不具合が生じてリカバリーCD等からWindowsの再セットアップを行う場合、Cドライブ以外については特にフォーマットされないまま残る場合が多いのです。(必ずしも残るとは限りません。過信は絶対に禁物です)
もちろん機械的な故障が原因で、ハードディスクごと交換されてしまった場合はどのドライブに保管してあっても救け出すことはできません。
何をバックアップしておけばいいですか?●
○ 自分で作ったデータ ○
ファイル名 ・ 場所等 一般的には「My Documents」フォルダ。その他、自分で作成したフォルダ等。
ファイルサイズ 図形や画像データのないEXCELやWORDのファイルなら、1ファイル0.2MB〜1MB程度のはずです。
○ Eメール ○
メールの内容(Outlook Express 5または5.5の場合)
ファイル名 ・ 場所等 拡張子が「.dbx」のファイル。
格納フォルダの階層が深いので、検索(スタート→検索→ファイルやフォルダの検索)にて探したほうがいいでしょう。
ファイルサイズ 約1MB程度〜数十MB
受信トレイなどにメールがたくさんあればあるほど、サイズは大きくなります。FDでのバックアップは難しいでしょう。
アドレス帳(Outlook Express 5または5.5の場合)
ファイル名 ・ 場所等 拡張子が「.wab」のファイル。
ファイルサイズ 1MB以下で収まるはずです。
* メールのバックアップについての詳細は、YBSニュースVol66(2000年6月号)で特集しました。お手元にある方はご参照ください。またはYBSホームページ内の「YBSニュース・2000年6月」でもご覧いただけます。(http://www.yoshikawa.com)
○ インターネットの「お気に入り」 ○ (Internet Explorerの場合)
ファイル名 ・ 場所等 「Favorites」フォルダ。
Windows95/98の場合はWindowsフォルダの下にあります。
ファイルサイズ 1MB以下で収まるはずです。
○ 各種パスワード ○
ファイル名 ・ 場所等 拡張子「.plw」のファイル。
Windows95/98の場合はWindowsフォルダの下にあります。
ファイルサイズ 1MB以下で収まるはずです。
備考 ネットワークやインターネットを使っていると、IDやパスワードを求められることが多くなってきます。パスワード情報を保存し、次回から入力しないでも済むように設定すると、パスワード情報は目に見えない形でこのファイルに保存されるのです。
○ Personal Communications (P-COMM) の構成情報 ○
ファイル名 ・ 場所等 「Private」フォルダ。
通常はC:\ Program Files\Personal Communicationsの中にあります。
ファイルサイズ 1MB以下で収まるはずです。
その他(同梱物について)●
バックアップも大事ですが、パソコンに同梱されてきたマニュアルやCD-ROM(特にRecovery CDやサポートCD)の管理もとても大事です!
これらがあればWindowsの再セットアップも簡単・確実に行えるのですが、無いとなると作業はかなり難しくなってしまいます。
同梱物は無くさないよう、モデルごとにひとまとめにしておくことをお勧めします!!

「思い立ったらバックアップ」。これを機に皆さんも一度必要データをバックアップしておいてはいがですか?